限られた住宅空間を最大限に活かすためには、間取り設計が非常に重要です。
しかし、間取りによっては、思わぬデッドスペースが生まれてしまうことも。
せっかくのマイホームですから、隅々まで無駄なく活用したいですよね。
今回は、そんなデッドスペースを賢く活用する方法をご紹介します。
さまざまな場所のデッドスペースを、最大限に活用したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
あなたの家は大丈夫?意外なデッドスペースの見つけ方
デッドスペースとは、家具を置いたり、有効活用することが難しい空間のことを指します。
例えば、広さがあるのに無駄になっている場所、普段ほとんど使ったことがない場所などがこれに当たります。
このようなスペースも、工夫次第で収納やワークスペース、趣味のコーナーなどとして活用可能です。
特に日本の住宅では限られたスペースを効率よく使うことが快適な暮らしに繋がり、デッドスペースの有効活用は非常に重要なポイントとされています。
なぜできる?デッドスペース発生の原因
デッドスペースが生まれる原因はさまざまですが、主に設計段階での空間活用の不備や、建物の構造的な制約によるものが多くあります。
例えば、階段や天井の形状によってできる中途半端なスペースや柱や梁の配置が適切でないと、活用しづらい場所が生じます。
また、家具の配置や生活動線を十分に考慮しない間取りもデッドスペースを生む要因です。
間取りの形状:部屋の形が不規則だったり、柱や梁が家具の配置を妨げる場合
収納の配置:クローゼットや収納棚の位置が使いづらく、余分なスペースができる場合
設備の配置:コンセントやスイッチの位置が不便で、家具の配置が制限される場合
建物の構造:階段下や梁下など、構造上活用しにくいスペースが生じる場合
デッドスペースになりがちな場所
デッドスペースができやすい場所は、住宅の構造や間取りによって異なります。
特にできやすい場所としては、階段下やお部屋や廊下の隅、柱や梁周り、屋根の勾配部分などがあります。
こういった場所は、特に狭小住宅では空間の無駄を避けるため、上手に活用する必要があります。
階段下:高さが低かったり、傾斜があったりして、有効活用が難しい
柱や梁の周り:家具を置くことができず、デッドスペースになりやすい
窓の脇:カーテンレールや暖房器具などが邪魔をして、家具が置きにくい
部屋の隅:家具が収まりにくく、使いづらいスペースが生まれやすい
デッドスペース放置は悪影響が…
デッドスペースを放置すると、住宅全体の効率が低下し、貴重な居住スペースが無駄になります。
無駄な空間が生活動線を狭めたり、収納不足を引き起こしたりするため、生活の快適さが損なわれます。
また、デッドスペースはホコリや汚れがたまりやすい場所になり、清掃が行き届かなくなるリスクも高まります。
結果的に、見た目も悪くなり、住宅全体の美観や価値を損なう可能性があります。
収納スペース不足:収納スペースが足りず、物が散らかりやすくなる
狭く感じる:無駄な空間が多いと、部屋が実際よりも狭く感じる
掃除がしにくい:手が届きにくい場所にホコリが溜まり、衛生的にも悪影響が出る
動線の非効率化:収納が遠く、動線が複雑になると家事の効率が悪化する
デッドスペースを有効活用するためのアイデア
階段下を使った間取りアイデア
階段下はデッドスペースが生じやすい場所です。
この空きスペースを有効活用するためのさまざまなアイデアをご紹介します。
・収納スペース
階段下に仕切りや可動式の棚を設置し、子どものおもちゃや掃除道具、ストック品などを整理して収納できます。
意無駄になりがちなスペースを上手に活用することで、収納力を大幅にアップさせることが可能です。
・作業用スペース
階段下に机や椅子、パソコンを設置し、テレワークなどの作業スペースとして活用することが可能です。
適切な照明やコンセントを設置するだけで、コンパクトながら機能的な作業スペースに早変わりします。
・ペットスペース
階段下をペットのリラックススペースとして活用することもできます。
キャットウォークやキャットタワーを設置すれば、ペットの運動不足やストレス解消にも役立ちます。
壁面を使った収納アイデア
壁面を使った収納アイデアには、「壁面収納」や「埋め込み収納」があります。
・壁面収納
壁一面を収納スペースとして活用する「壁面収納」は、リビングや書斎で非常に役立ちます。
天井から床までの高さをフルに使い、衣類や食器、本、家電などを収納できます。
見た目もすっきりとして、インテリアの一部としても楽しめます。
「しまう収納」や「みせる収納」など、用途に応じたデザインを選ぶことで、機能的かつおしゃれな空間を作り出せます。
・埋め込み収納
埋め込み収納は、壁の中に収納を設置するため、スペースを無駄にせず、見た目もすっきりとした仕上がりになります。特にトイレや洗面所など、狭い空間で効果を発揮し、家具を設置することなく収納できるため、空間を維持しながら収納を確保できます。
スキップフロアを活用する方法
スキップフロアは、1つの階に複数の高さのフロアがある間取りです。
縦の空間を有効に活用できるため、デッドスペースを最小限に抑えることができます。
中二階やロフト、半地下スペースなど、さまざまなバリエーションのレイアウトが可能で、住まいの自由度を高め、個性的で快適な空間を作り出せます。
関連記事:スキップフロアをリビングダイニングにつくるメリットについて
まとめ
間取り設計でデッドスペースをなくし、快適な住まいを実現するためには、事前の計画が不可欠です。
収納スペースの配置や家具の選び方、そしてライフスタイルに合わせた動線設計など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
現状の間取りを工夫して最大限に活用することで、利便性を高め、さまざまな用途に活用できるスペースへと変えることも可能です。
今回ご紹介したポイントを参考に、無駄をなくした理想の間取りを実現し、快適な暮らしを手に入れましょう。
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2023年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築75%・既存0%
2022年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築67%・既存0%
2021年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築75%・既存0%
2020年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築50%・既存0%