杉は住宅の建材としてよく使用される日本の固有木材の1つです。
毎年春に杉花粉で悩まされる人も多いのではないでしょうか。
今回は、温もりと落ち着きのある建材として最近見直されつつある杉の特徴やメリットについてご紹介します。
杉ってどんな素材?
杉は日本の固有種であり、法隆寺や千利休の茶室など、さまざまな歴史的建造物にも使用されてきた歴史のある木材です。
長く使用されてきたため、世代を問わず幅広く受け入れられている木材であり、またそのため今でも住宅の建材として使用されています。
日本に存在するさまざま樹木の中でも、杉は特に美しさ・軽さ・加工のしやすさという点で優れている木材です。
また、杉は比重が小さい分空気を多く含むため、保温性や断熱性にも優れています。
床や壁に杉を使用すると冬場でも冷たくなりにくいのは、このためです。
調湿効果があることも杉の特徴の1つで、この調湿効果のおかげで夏はサラッとした肌触りとなるので、杉を使った部屋ではジメジメとした暑い日でも快適に過ごすことができます。
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杉にはどのようなメリットがある?
杉の特徴をご紹介しましたが、杉のメリットとしてはどのような点があげられるのでしょうか。
ここでは杉の6つのメリットをご紹介します。
保温性と断熱性に優れている
杉は空気を多く含むので、暖かさを維持することができます。
杉の熱伝導率は0.087(W/m・k)程で、コンクリートは約1.6(W/m・k)、鉄は約83(W/m・k)と比べて圧倒的な断熱性を誇ります。
調湿効果がある
杉は空気を含みやすいため、他の木材に比べても調湿効果が強いのが特徴です。
室内の湿度が高い時には水分を吸収し、反対に湿度が低い時には水分を放湿するので、杉が使用されている室内は快適な環境となります。
日本のジメジメとした梅雨の季節には最適な木材です。
衝撃吸収効果がある
木材は多孔質の組織構造をしており、衝撃が加わると組織が潰れ、たわんでまた元に戻る弾性という性質を持ちます。
空気を含みやすい杉は、この弾性が高いため衝撃吸収効果があります。
また比較的柔らかい素材であるため、硬い床材に比べて足腰への負担も和らげてくれます。
経年変化を楽しめる
時間とともにツヤが増し味わいに深みが出るため、その家ごとの風合いが出てくるのも杉の魅力の1つです。
そのため、長く使えば使うほど杉の魅力が増し、経年変化を楽しめます。
耐久性に優れている
よく使用される合板のフローリングと無垢の杉のフローリングを比較した場合、合板のフローリングは使用しているうちに表面が剝がれてくる場合がありますが、無垢の杉のフローリングはその心配はありません。
無垢の杉を用いた床は、剥がれる心配がありません。
鎮静効果が期待できる
杉の香りにはリラックス効果があるとされています。
自然の温かみを感じられる優しい香りを楽しめます。
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まとめ
今回は、杉の木の特徴とメリットについてご紹介しました。
杉に良いイメージを持たない方もいらっしゃるかと思いますが、日本ならではの杉を使ったお家が持つ温もりや落ち着きを是非知ってください。
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