国産材を住宅に使用するかどうかで迷っているという声をよく聞きます。
国産材は高くて輸入材は安いというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
実際そういった面はありますが、金額面だけで決めてしまうと後悔することに繋がりかねません。
そこで今回は、住宅に国産材を使用した場合のメリット、デメリットをご紹介します。
国産材のメリットとは?
日本の国土は、およそ67%が森林(林野庁ホームページより)になっている森林国家です。
しかし2020年度の日本国内の木材自給率は41.8%(林野庁ホームページより)と48年ぶりに40%台に回復しましたが、まだまだ低い状態にあります。
国産材には、輸入材にはない特徴があります。
ここではより多くの方に国産材を使っていただくために、そのメリットについてご紹介します。
日本の気候にあった家が建てられる
1つ目は、日本の気候風土で育った木を使用しますので、日本の気候にあった家が建てられるという点です。
日本の気候に合った家であることによって、丈夫で長く安心して暮らしていただけます。
日本の古い建築物にも国産の木材が使用されており、築100年を超える建物も数多くあります。
これは日本の気候にマッチした木材だからこそ成しえることです。
日本の森林を守ることができる
2つ目は、日本の森林を守ることにつながることです。
国産材を使用することは森林を元気にすることにつながります。
具体的には「植林」→「育成(間伐などの手入れ)」→「成長した木を伐採」→「利用する」という森林を元気にするサイクルの「利用する」という役割を担うことになります。
木材がダメージを受ける可能性が低い
3つ目は輸送時に木材がダメージを受ける可能性が低いことです。
外国産の木材は遠くから運ばれてくるため、輸送中にヒビや割れなどのダメージを受ける可能性があります。
国産材であれば輸送距離は短くなりますので、外国産の木材のようなダメージを受ける可能性は低くなります。
また、輸送距離が短いということは、輸送時に排出する二酸化炭素量が少なくなるということにもなり、省エネルギー効果を高めることにもつながります。
食材の地産地消は有名ですが、木材の地産地消も私たちの生活や環境にとっては有益なことなのです。
国産材のデメリットについて
国産材を使用する際にネックとなるのが輸入材と比較した際の価格の高さと、流通量の少なさです。
国産の樹木を建材として使用するためには、しっかりと乾燥させるなどの手間をかける必要があります。
また、一部の樹木はきれいな木材に仕上げるために高度な加工技術が必要であるため、その分を技術料として価格に上乗せされてしまうため高くなります。
流通量の少なさは、狭い日本で育つ樹木は直径が小さめのものが多く、必要とされる寸法を切り出せる木材を入手することが困難なことに起因しています。
そして、流通量の少なさは価格が上がる要因にもなるのです。
まとめ
住宅に国産材を使用した場合のメリット、デメリットをご紹介しました。
国産材には杉やヒノキといった、リラックス効果がある木材独特の香りがとても強いものがあります。また、香りが強いため防蟻効果や防腐効果もあります。
大栄建設では、集成材に丹沢檜を使用し、長期優良住宅・耐震等級3を標準仕様としています。
100年住める快適な家をあなたらしいデザインで設計施工いたします。
大栄建設は ZEH※の普及に努めています!
ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の略。
ネットゼロエネルギー住宅とは、建物の断熱化+機器の高効率化により、使用エネルギーを削減し、さらに、太陽光発電などの創エネルギーを用いることで、エネルギー収支がゼロになる住宅のこと。
大栄建設の ZEH普及実績と今後の目標
2025年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH目標値は新築75%・既存75%
2023年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築75%・既存0%
2022年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築67%・既存0%
2021年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築75%・既存0%
2020年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築50%・既存0%