ブログ
中古住宅のリノベーションで新築同様の快適さを!費用を抑えるコツを解説
年々上がる新築住宅価格に伴い、近年では中古住宅の人気が高まっています。
中古住宅を購入し、リノベーションするという選択肢は、これまで予算的に妥協していた理想の住まいを実現する手段となるかもしれません。
リノベーションを通じて、間取りの変更や断熱性能の向上も可能になり、新築と変わらない快適さを手に入れることができます。
新築よりもコストを抑えつつ、理想の住まいを作れるため、今後ますます注目される選択肢となるでしょう。
今回は、中古住宅のリノベーションで理想の住まいを叶えつつ、費用を賢く抑えるためのコツを詳しく解説します。
目次
そもそもリノベーションとは?リフォームとの違い
リノベーションとリフォームはしばしば混同されがちですが、意味は大きく異なります。
リノベーションとは、既存の建物に改修を加えて、性能や価値を向上させることを指します。
暮らす人のライフスタイルや価値観に合わせて、新たな機能や付加価値を加えて、より快適な住まいへと作り替えることが特徴です。
一方、リフォームは主に修繕や交換を行い、老朽化した建物を新築時の状態に回復させることを目的としています。
そのため、中古住宅をリノベーションすれば、現在の新築住宅と同等の快適さを実現することも可能です。
中古住宅をリノベーションするメリット
・費用を抑えられる
中古住宅を購入してリノベーションすると、新築住宅を購入するよりも費用を抑えられる可能性が高くなります。
国土交通省「令和5年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅購入資金の平均は以下のとおりです。
・注文住宅:5,811 万円
・分譲戸建住宅:4,290 万円
・分譲集合住宅:4,716 万円
・中古戸建住宅:2,983 万円
・中古集合住宅:2,793 万円
中古住宅は新築住宅よりも購入価格が安く、リノベーションを行うことで、自分好みの住まいを手に入れながらコストを抑えることができます。
・立地の選択肢が広がる
新築住宅は、利便性の高いエリアでは土地の確保が難しく、価格も高騰しがちです。
しかし、中古住宅ならすでに建っている土地付きの物件を購入できるため、人気エリアでも比較的手に入りやすくなります。
例えば、駅近や商業施設が充実したエリア、学区の良い地域など、新築では手が届きにくい立地も選ぶことが可能です。
・デザインの自由度
中古住宅のリノベーションでは、間取りや内装を比較的自由に変更できます。
新築の建売住宅では実現しにくい、ご自分のライフスタイルや好みに合わせたデザインにすることが可能です。
また、既存の梁や柱を活かしたリノベーションにより、ヴィンテージ風やモダンなデザインなど、個性を生かした住まいづくりもできます。
・環境に優しい住まいづくりができる
中古住宅のリノベーションは、既存の建物を活用するため、解体に伴う大量の廃材を削減できるという環境面でのメリットがあります。
また、断熱性能を向上させるリノベーションを行えば、冷暖房のエネルギー消費を抑え、長期的に環境負荷の低いお住まいを実現できます。
再生素材や自然素材をさらに取り入れることで、資源を無駄にせず、よりサステナブルな暮らしを目指すことも可能です。
リノベーションの費用相場は?新築とどちらがお得?
中古住宅の購入とリノベーションの費用相場は、物件の状態や立地、規模によって大きく異なります。
中古住宅の購入費用
令和5年度の中古住宅の購入費用の全国平均は、中古戸建住宅が2,983万円、中古集合住宅が2,793万円です。
新築注文住宅が5,811万円であることを考えると、コストを抑える選択肢として考えることができるでしょう。
国土交通省「令和5年度住宅市場動向調査報告書」
リノベーションの費用
中古住宅購入後に行うリノベーションの費用は、内容や規模によって幅があります。
中古住宅購入後のリノベーションの平均費用は、リフォームや小規模のリノベーションも含めて約755万円です。
一般的に、フルリノベーションを行う場合の費用は、1000万円〜2000万円が目安となります。
リノベーションに2000万円かかった場合の費用の比較は以下になります。
・新築注文住宅:5,811万円
・中古戸建住宅:4,983万円
・中古集合住宅:4,793万円
新築注文住宅の平均価格と比較すると、中古住宅+リノベーションの方が費用を抑えられるケースが多くなります。
ただし、物件の状態や希望するリノベーション内容によっては、新築よりも高くなることもあるため、きちんと計画を立てましょう。
コストを抑えつつ理想の住まいを実現するためには、メリハリをつけて、こだわる部分にしっかり投資することがポイントです。
ご自身にとって適切なポイントへ予算配分を行うことで、コストパフォーマンスの高い住まいづくりが可能になります。
中古住宅のリノベーションでコストを抑えるポイント
・必要な改修を見極める
リノベーションのコストを抑えるためには、必要な改修と不要な工事をしっかり見極めることが重要です。
住宅の状態を事前に確認し、耐震補強や断熱性能向上などの必須工事を優先しつつ、内装や設備のアップグレードは必要最低限に抑えることで、コスト削減につながります。
特に間取りの変更や大規模な構造改修は費用がかかるため、必要のない物件を選ぶなど慎重に検討することが大切です。
・既存の構造や設備を活かす
コストを抑えるためには、既存の構造や設備を可能な限り活用することがポイントです。
例えば、壁や柱、床の補修のみで済む場合は解体費用を削減できます。
また、水回りの位置を変更しないことで、配管工事のコストを抑えることができます。
・築年数が比較的新しい物件を選ぶ
築年数が比較的新しい中古住宅を選ぶことで、余計な改修費用を抑えられる可能性が高くなります。
築浅の住宅であれば、耐震補強や配管交換が不要な場合が多く、大規模な修繕工事の必要性が低くなるためです。
また、一定の断熱性能が確保されている物件を選べば、断熱改修費用の削減にもつながります。
・シンプルなデザインを採用する
リノベーションのコストを抑えるためには、シンプルで無駄のないデザインを採用することも有効です。
特注の造作家具や複雑な間取り変更を避け、既製品を活用することで材料費や施工費を削減できます。
また、オープンな間取りにすることで、壁の撤去や新設費用を最小限に抑え、工事費を抑えることも可能です。
・補助金や助成金を活用する
国や自治体が提供するリノベーションの補助金や助成金を活用することで、費用を大幅に削減できます。
例えば、子育てグリーン住宅支援事業や先進的窓リノベ事業など、省エネ性能向上を対象とした補助金制度があります。
これらを活用することで、断熱改修や高性能設備の導入費用を軽減できます。
ただし、申請には一定の条件があるため、事前に制度内容を確認し、リノベーション計画に組み込むことが重要です。
まとめ
中古住宅のリノベーションは、新築よりも費用を抑えながら、自分好みのお住まいを実現できる魅力的な選択肢です。
補助金の活用やコストを抑える設計の工夫を取り入れることで、よりお得に快適な住まいを実現できます。
信頼できる業者としっかりと相談し、無駄のないリノベーション計画を実現しましょう。
リノベーションを通じてお住まいの価値を高め、より豊かな暮らしを手に入れてください。